2018秋スタディツアー・スリジャナサムハの西村さんの里子
19日はHEENEPではありませんが、バラット師匠ご夫妻が中心で運営しているスリジャナサムハの打ち合わせと里子訪問をしました。カースト制度は憲法で否定されていますが、現実には存在して最下層のダリットは職業が限定され経済的にも厳しいものがあり、市内のダリットが多いある小学校の先生とバラット夫妻が連携して支援しています。
他の里子は、スラムに住んでいる母子家庭やガンの手術をした子などで、チョーバス村の子どもたちと異なり、コミュニティが分断された厳しい環境下で暮らしています。
写真は支援している1年生のアカラッチちゃんです。2年前に小学校の前に捨てられていた子どもで、生年月日や両親の名前も分かりません。その子を今育てているのは、その小学校で用務員をしているシュレッタさんで、先生の月給が1万ルピーほどなのでたぶん収入は7~8000ルピーほどでしょう。アル中で暴力を振るう夫とは別れ、ダウン症の弟の世話をしているので、さらにアカラッチちゃんを家族に迎えるのは大変なはずですが、「お姉さん」「妹」と呼び合って笑顔で暮らしているので感動します。
写真の後ろにあるレンガ造りの小屋は、寺の境内に造ったもので日本でいえば違法建築物でしょう。
他の里子は、スラムに住んでいる母子家庭やガンの手術をした子などで、チョーバス村の子どもたちと異なり、コミュニティが分断された厳しい環境下で暮らしています。
資金は預けた70万円の銀行貯金の利子で、税引き後に今年の3月で約7万ルピーあり、そこから6万6000ルピーをおろして財源にしています。授業料・文具・制服・体操着・教科書などで、9人の里子支援をしました。ところがその1人の母親がこの夏に自殺し、里子は離れた施設に入ったため、来期は残念ながら支援対象から外れることになりました。(西村一郎)
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