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「2019ネパールスタディツアー」⑳セティデビ小中学校の新しい里子 11/22~23

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スタディツアーに参加される頻度の高い里親の里子があまりに遠い山の下の方の家だと、せっかく村を訪問しても会いに行けないのでは?あまり低学年の里子だと高齢の里親は支援が続けられないのでは?と悩みながら、マハディブ小学校とセティデビ小中学校の新しい里子を写真に撮りました。 セティデビは、10年生までの小中学校から12年生までの小中高学校をめざして、昨年新しい教室を増築しましたが、今年度は実現しませんでした。ところが運動会を開催したグランドの端に、アジア開発銀行の支援で素晴らしい校舎が出来上がっていました。ツアー一行が帰国してから、校舎の引渡しのイベントが、女生徒たちの合唱と踊りで盛大に開催されました。(原田健次) サンギッタ・パハリ(小林智恵子)  マニサ・パハリ(原田裕子)  レスマ・パハリ(太田進) アンビカ・サルキ(太田豊子)   ガンガ・パハリ(小林邦夫) バンナダ・パハリ(斉藤のり子)  ニル・サルキ(松本ゆり子) スジタ・カトリ(川池綾子) アスミタ・ダルキ(篠田陽二) コビラ・ガウトム(田代幸男)  ディピカ・パハリ(田代ルイ子) アソク・パハリ(高野濱子)  ガンガ・ピソカルマ(香取三恵子) スディブ・パハリ(加納和枝)

「2019ネパールスタディツアー」⑲マハデブ小学校の新しい里子 11/22~23

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NCFのネパールスタディツアーの一行が出発する数日前に日本を出て、1カ月間ネパールに滞在しました。運動会の前日のドゥリケル行きから一行と合流して、チョーバス村のセティデビ小中学校の運動会で一緒に汗を流しました。 みなさんが帰られた後、NCFから要望された12名の新しい里子候補を、各学校長からピックアップしてもらいました。11月22日(金)~23日(土)にチャーターした4WD車で再度チョーバス村を訪問しました。HEE-NEPのウッタムさん、ロヒトさん、サンタ君と4人で、2つの学校の里子候補の家々をめぐり家庭調査を行いました。(原田健次) サムラト・カトリ(沼田昭三) スミトラ・パハリ(山岡満) クリシュナ・パハデゥル・パハリ(山岡悦子)    ラスケ・パハリ(片山洋子)

「2019ネパールスタディツアー」⑱被ばくハマユウを寄贈

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74年前に広島で原爆を受けても絶えなかった被爆ハマユウの子孫を持参し、キルティプル市長と民主的医療団体のフェクト理事長に、平和のシンボルとして寄贈させてもらった。(西村一郎) 西村一郎さんが、キィルティプル市長に送った被爆ハマユウ、我がまち湖南市、こうせい駅前診療所(医療生協)にも植えることになりました。植え付けは来年の3月がよいそうです。楽しみです。私の家にも被爆ハマユウを植え、育てて広げたいと思っています。(米森恵津子)

「2019ネパールスタディツアー」⑰カトマンズの里子 11/9

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私の里子、イスミティちゃん(11歳)は以前支援していたサンジェ君の姪です。お母さんとカトマンズにある8畳ほどの小さな部屋に住んでいます。水道もトイレも共用のアパートで部屋には小さなガス台が一つあるだけです。お父さんは、6年ほど前にマレーシアに出稼ぎに行きましたが音信不通ですが、サンジェ君の支援もあり元気に学校に通っています。将来はお医者さんになりたいそうです。 写真の右がサンジェ君で、すでに27歳の好青年です。サンジェ君とは小学校の時からのお付き合いです。サンジェ君がイスミティちゃんを連れて会いにきてくれました。仲の良い二人の姿をみて、2世代にわたる里子支援のおかげでネパールに新しい家族ができた気がしました。(小澤JUKU) もう15回以上はネパールを訪ねているが、行くたびに私は学ぶことがある。物や情報が日本に比べて確かに少ないネパールだが、それだけ物や情報を大切にして生活している。子どもや農村では特にそれが顕著で、過剰な物や情報によって、かえってものの本質が分からなくなっている私たち日本人は、立ち止まって考える大切な機会にもなる。 カトマンズ市の北にあるスワヤンブナート寺院を、今回はガイドつきで訪ねた。ネパールに10人いる私の里子の1人は、両親がカースト制の最下層にあるダリットで、この境内のトイレ掃除をしてチップで親子4人が暮らしていた。ところが昨年の夏に、父親のDVによって母親は自死してしまい、子どもたちは施設に入り里子支援が残念ながらできなくなった。切ない話だが、現実は受け入れるしかない。 ところでガイドの話で、ここは小乗仏教と大乗仏教の2つを祀っているとのことで私は驚いた。写真の手前に小窓のある仏舎利塔が大乗で、奥の小窓のないものが小乗とのことだが、大乗仏教だけの日本仏教ではまったく考えられないことである。もっとも寛容で奥の深い仏教では、対立するものを共に抱きかかえる包容力があるという証明でもあろう。今回の旅に持参した本の1冊が大乗仏教の有名な経典の1つ『法華経』で、そこでは小乗仏教を否定せず止揚させる意図がうかがえる。宗教や信仰は明治時代初期の翻訳語で、それ以前は暮らしに密着した祈りのようなものであり、家族や地域の共同体を支える大きな柱でもあった。政治や経済の矛盾が広がる中で、宗教の本来の役割りをこれからも考えてみたい。(西村一郎)

「2019ネパールスタディツアー」⑯ HEENEP 11/3

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NCFとHEENEPの10年に及ぶセティテビ小中学校とのお付き合い、40名にのぼる里子支援、地震の時のトタン板の支援、西村さんが取り組んだ水場の復旧など、学校と村との長いお付き合いが、今回の運動会の実現につながったと思いました。私は事前準備のため、ツアーメンバーより2週間ほど早くネパールに行き、学校と打ち合わせを行い、村の地区長さんと運動会の実施について話し合いました。村の皆さんがNCFの訪問を楽しみにしていることを感じています。里子が通う学校での行事ということで、里子の支援が、学校の支援、村の子どもたちへの支援へと広がりつつあります。また、夜のキャンプファイヤーなど村人たちとの交流も広がっています。 昨年はカレンダー募金にとりくみ、その活用の一つとして運動会が企画されました。さらに、学校施設の改修なども話が進められています。運動会は5年間、継続して取り組む予定ですが、国際協力プロジェクトとしても5年間は長い部類にはいります。NCFの取り組みから運動会がネパールの学校に根付けばと思います。 今回のツアーではNCFの運営委員とNEENEPとの間で時間をとり話し合いを実施しました。チョーバス村の里子の状況を把握し就学支援を行うフィールドコーディネーターの配置やHEENEPの財政状況なども検討し、継続した支援にむけ課題整理が進んでいます。 日生協の職員が中心となりスタートしたNCFの活動も、会員が退職し数年を経て、地域会員が徐々に増えています。今回、私の地域からは、石田さんと(2回目)、渡邊さんが(初)参加してくれました。ツアーの企画担当としては、初参加の方々にはより丁寧にツアーの趣旨やNCFとHEENEPの関係、ネパール状況などをお伝えする必要があると痛感しています。そのあたりをご理解いただき、ご一緒にツアーの企画に参加しただくことが大切だと思いました。 とりわけ、今回のツアーはネパールのお祭りの時期と重なり、日程もタイトでした。3名の初参加者がいましたが、皆さん、それぞれポテンシャルの高い方々で、運動会の準備から運営まで、まさに「One Team」とし取り組めました。皆様に感謝です。(小澤JUKU) 2008年発足のNCFの活動は昨年10年目という1つの節目を超えました。一昨年の西村さんが行った集落への水施設設置支援、そして今回の学校全体を対象と

「2019ネパールスタディツアー」⑮フェクト 11/3

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今回のスタディツアーでは前からも訪れて交流しているフェクトと女性協同組合との懇談がありました。フェクト病院ではボランティアの女性たちが多数集まってくれましたが、市長さんまで来られたのにはびっくりしました。NCFがネパールに少しずつ根付いているのだなと感じました。男性と対等に女性の進出が法律で決められているということに日本との違いを知りました。(片山洋子) キルティプル病院(PHECT)では、日本で地域医療活動にかかわっている参加者が多いこともあり、大きな規模の交流会となりました。PHECTは古くから日本の医療生協と交流があり、キルティプルという地域では日本の医療生協を参考にして地域医療活動に力を入れています。    (山岡満) 今回の訪問ではキルティプル市長と副市長や病院の幹部、地域で活動している「組合員」のみなさんも多数出席されて、さながら日本の代表団との国際交流会のような様相になりました。PHECTの待遇にとても感謝です。 民医連の「中野・杉並健康友の会」で活動する私にとって、昨年モデル病院の専務理事スーマンさんとの懇談は思いがけないものでしたが、今回は参加者の中に医療生協さいたまの役員をしている方もいてキルティプル市にあ るフェクト病院の訪問がスケジュールの中に計画されていました。広い会場へ案内されて驚いたのは、関係者がこの懇談に大きな期待をもち、民医連の活動から多くを学ぼうと市長、副市長はじめ、病院の経営と診療にかかわる立場の人が多数出席していたことでした。 ネパールは民主化がすすむ過程で「市長が男性なら副は女性」という制度があるとのことで、実際、男性の市長と女性の副市長、そして院長も首に聴診器をかけたまま出席の女性でした。市長は、「病気になる前の予防が大事。そこで研修を受けた女性ボランティア108人が血圧測定や塩分チェックなどの活動をしている」と述べ、ボランティアの代表の女性は「家庭のなかで女性が健康であれば家族も健康に過ごせる。その役に立ちたい」と生き生きと発言していました。「健康」にかかわることだけでなく、「女性のエンパワーメント」でも交流ができたのは有意義でした。 ジェンダーギャップ指数を比較してみると、2018年の統計で日本が110位に対し、ネパールは105位、さらに政治分野についてみるとネパールの66位に対し日本は12

「2019ネパールスタディツアー」⑭マハデブ小学校の里子 11/2

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翌日は里子訪問。こんなに山奥から歩いて学校に通うのかと思うとビックリです。家の中は台所も小さく、土間の部屋はベッドがあるのみ。電気はきているものの明かりは1つだけ。プライバシーもない生活をしていました。私の小さい頃の生活もこんなだったのかなあ・・・・と思い出されました。子どもたちは、「将来、医者になりたい」「看護師になりたい」という希望を話してくれました。 私たち日本人に何ができるのか、〝里親の支援“により学校に行けているという現実を見てきました。貧しすぎる。村までの道路を良くすれば流通も良くなり、人々も働きやすくなるのではと思う。子どもの成長は早い、待ったなし。国が良くなるのを待ってはいられない。NCFの活動はすばらしい。私は里親として支援していくことは、今はできないと思っている。責任がもてない。私自身の体調がいつこわれるかわからない。でも、私にできる支援はしていきたいと思う。今回はいろいろと勉強になりました。また、機会がありました らネパールの子どもたちの笑顔に会いに行きたいと思います(渡辺富子) 今回のメインは里子の家への訪問ということで、道なき道を登ったり下りたりで大変でした。しかも荷物を持っての訪問で。せっかく会いに行っても不在だったりということもあり、学校で会うだけでいいのではないかとも思いました。(可能ならば実の親にも学校に来てもらって…)目的は何なのだろう、日本の家庭訪問とは違うと思うし、あまり里親ということを押し付けてはいないか、そっと見守ってやるだけでいいのではないかと考えさせられたNCFの一連の行事でした。何はともあれ、いつも楽観主義の私としては非常に刺激的でした。今後もNCFの素晴らしい活動を広くみんなに知らせたいですね。色々お世話になりました。(片山洋子) 学校での運動会、子どもたちは初めての体験とのこと、とても楽しそうだった。翌日の里子宅訪問で、農村のくらしの一端を見た。やはり貧しい。そしてこの子たちは、毎日学校まで何キロ歩くのだろう?でも学校にいけない子よりいいか。どの子の瞳も輝いていた。そしてよくお手伝いをしている。我が家の孫たちに爪の垢でも飲ませようか。 (高籐美和子) 里子訪問、里子のディルマヤは大きくなっているか楽しみでした。去年は、古着をセティデビ小学校に全部出してしまいディルマヤのところには

「2019ネパールスタディツアー」⑬セティデビ小中学校の里子 11/1~2

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昨年のツアーのあと、里親になることを申し込むと小澤さんから、私の里子は「ラシュマン・パハリくん、9歳」との連絡をいただき、私は女の子ばかり3人の子育てで男の子を育てたことがありませんでしたので、彼との出会いがとても楽しみでした。紹介されたラシュマンくんはグリーンのシャツを着て小柄な目のきれいな少年で、〝里子“というよりも〝里孫”です。実は、こうして里子、里親として対面する前に私はラシュマンくんと出会っていました。というのは、運動会に参加できなかった奇数学年の子どもたちが綱引きをしていた時、立っている私のすぐそばでほっぺを膨らませて綱を引く少年に引き付けられ、思わずカメラを向けた子どもがラシュマンくんだったのです。そのことがわかったのは大分時間がたってからのことでした。“縁”とでもいうのでしょうか、不思議な感覚でした。 翌日、家庭訪問に行くと小さな家に母親と姉、弟の3人で暮らしていましたが、3年前にお父さんを亡くした家庭の生活の困難さが伝わってくるようでした。(石田千恵子) 私の里子、マリカケーシーは来年3月で卒業。この一年余りで、つまりチョーバス村の小中学校は10年生学級までしかないため11~12年生の間は村を出てカトマンズで勉強することになります。そのとたんにずいぶん大人びてきれいになっていました。 子どもたちが大きくなるのは本当に早く少し寂しい!この先、私の里子が自分の進路を主体的に見つけて強く歩んでくれること、そして故郷チョーバス村を忘れないことを心から願うものです。(山岡満) 私の里子、7年生になったススミダと再会しました。ここ2~3年間はクラス(学年)で1位の成績であるとのことでした。また、将来の夢は看護師になることだと答えてくれました。自宅訪問時は家の中まで拝見しましたが、貧しい生活環境は変わりありません。それでも負けないで良く頑張っているなと思いました。自分から何かは積極的に話をすることはなく口数の少ない子ですが、こちらから質問するとはっきりと答えてくれる子です。クールで芯の強さを感じさせます。ネパールでは看護師は女性の人気職業で競争率が非常に高いと言われています。ぜひ、夢の実現に向けて頑張ってほしいと思います。(亀山)

「2019ネパールスタディツアー」⑫キャンプファイヤー

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夜、宿舎の前の庭でキャンプファイヤーを始めると、子どもたちや村人たちが続々とあつまってきました。遅くまでレッサンフィリリを何度も何度も踊り続け、村人たちとの距離もいっそう近くなっていったように感じられ、昼間の運動会の成功が互いの胸の中で燃えていたのではないかと思います。(石田千恵子)