チョーバス・マハデブ小学校の新しい里子 3/30

同じ地域にある別の学校では、2年生なの6年生程の大きな身体した女の子に出会いました。彼女は家の手伝のため学校に行くことができず12歳なのにまだ2年生でした。私たちの紹介を待っている間、小さな子供と一緒に話をしたり少しふざけたりしているように見えたのですが、私たちを見つめる彼女の姿から勉強を続けたいとの強い思いが伝わってきました。他の2年生の生徒たちと比べるとその大きな体は頼りになるお姉さんのように見えます。でも、控えめで、はにかむように私たちをじっと見つめる彼女の眼差には、ここまで背負ってきた生活の厳しさを無言で訴えているような意志の強さを感じました。
ネパール社会が抱える貧困やカースト制度の問題などをそれなりに理解しているつもりいりでいたのですが、目の前にその現実を見たとき、人間が作り出したその厳しさと冷酷さに心が震え涙がでそうになりました。 (小澤JUKU)

今回、チョウバス村の従来とは違う他の小学校から8人の子どもを紹介された。その中の1人の女の子は、低階層ダリット出身の子で12歳だが3年生、入学年齢になっても貧しさゆえに学校に入れなかったからだ。この地域の所得の状況は、教師から「この辺の親たちの日当は300円」との説明。勿論、毎日仕事があるわけではない。
基金への参加は貧しくて学校に通えない子を通わせるために支援することが目的ですので、貧困層の生活というものを頭では理解していたつもりでしたが、実際に見て、話を聞いて「貧しさ」を実感することは、頭での理解を打ち壊すものでした。だが、どの子どもたちも貧しい生活ではあるが悲壮感というものは感じさせず、貧しくても、子どもたちは笑顔があふれていた。また、澄んだ目を輝かせていたことには安堵をし、逆に励まされた感じがしました。 (亀山薫)



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