チョーバス・水施設完成セレモニー 3/30

チョーバス村では地震により水利施設が壊れたので飲み水を水場まで汲みに行かなければならず、その仕事は子供たちが担っていた。そこでHEENEPの仲介でわが西村会長の寄付と村の予算、そして地元住人の労働提供で貯水タンクなどの水利施設を整備することができた。その完成セレモニーには村人も多く集まり感謝の言葉が寄せられた。(山岡満)

ネパールに来て3日目は、私が一番楽しみにしていたチョーバス村の訪問をした。山からの水を新しく造ったタンクにため集落に流す設備のセレモニーでは、村の人たちから「水汲みに掛ける時間を大幅に削減できた」という意見を聞くことができ、村の人たちが生活しやすくなったことが分かり、自分がタンクの製造に関わっていなくても喜びを感じることができた。(伊藤凛)

プレートを取り付ける西村さん

村の代表とHEENEPのメンバーと一行

集まった村人たち

HEENEPを通して30人ほどの里子が暮らすチョーバス村では、2年前の大地震によって谷の湧き水を溜めて集落へ流す施設が壊れて困っていた。HEENEPに聞くと50万円あればとのことであった。箱物の支援に私は抵抗があるが、水運びは子どもや高齢者の役目であり、施設ができれば子どもの勉学時間も増えるので意義があり、この金額を工面して2年前に私は預けていた。
ところがなかなか着工せず、昨年の打ち合わせでハッキリしないのであれば私は支援を止めるつもりであったが、村の行政の支援と村人の労力提供が決まって工事は昨年の秋から一気に進んで完成した。湧き水用と中間用のコンクリート製タンクを設置し、樹脂製の親指ほどの長いパイプをひいて集落や学校の近くまで水を運んでいた。
今回の式典に集まった村人に施設の感想を聞くと、ある男性の老人は、これまで水運びで30分かかっていたのが5分ですむようになって助かっているとのことであった。子どもの勉強時間が増えたかは分からないが、少しでも村人の暮らしに役立っているのでホッとした。
HEENEPからタンクにプレートを付けたいとの提案が半月ほど前にあり、文面を送付してきた。そこにはHEENEPのロゴマークの下に、HEENEPと私の支援とあったので、村人を加えた3者での協同によって完成したとの文面に替えてもらった。
今は乾期であり学校を含めて朝の3時間ほどしか給水はできないが、5月からの雨季になるといつでも水が流れるとのことであった。施設には、これから永い期間のメンテナンスが必要である。ぜひ協同して大切に管理してほしいものだ。(西村一郎)

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